2014年4月23日水曜日

2014年のポーランド、ポズナンのスカイランタンイベント(Noc Kupały)の開催について

今年2014年のポーランド、ポズナンのスカイランタンイベント(Noc Kupały)に関してですが、

ちょっとまだ情報がないというのが気になるところです。毎年この時期には更新されている

はずの公式ページが未だに更新されていません。

http://www.nockupaly.com/


いろいろ気になって情報を探してみたところ、気になるページがありました。

Noc Kupały w Poznaniu: W tym roku nie będzie lampionów?

ポーランド語はさすがに読めないので、翻訳精度が高い英語への自動翻訳を引用すると、

Midsummer Night in Poznan: This year there will be lanterns? Poznan Foundation for the Support of Creativity, Culture and the Arts ARS, organizer of Poznań Midsummer Night did not get funding for this year's event. Does this mean that this year, up from the bridge Brave not pofruną lanterns?

ということで、Noc Kupałyを開催している組織であるARSが資金調達に失敗したと書かれて

います。本文も含めて詳しい情報を書くと、具体的にはこのイベントの開催には

172,870zł(現在の相場は1zł=33.7円だから約580万円)必要だが、ポズナン市長やNGOで

構成される協議委員会がこのイベントを高く評価せず出資に至らなかったとのこと。


ネット上でざっくり検索をしてみた限りだと上記の情報くらいしか見つけられませんでしたが、

イベントの参加を検討している方は確かな筋に開催の可否を確認したほうがよさそうですね。

ポーランド政府観光局などが去年のNoc Kupałyのサイト記事などにも登場していたので

信頼性が高いかもしれません。

http://www.poland.travel/ja/

追記:上記ポーランド政府観光局の方に問い合わせたところ、主催者のFundacja ARSに

直接電話で確認をしていただけたようで、2014年のスカイランタンイベント(Noc Kupały)は

中止が決定したとのことでした。お知らせも出ているのでリンクを記載しておきます。

ポーランド政府観光局「聖ヨハネの夜祭でのスカイランタン中止についてのお知らせ」


2013年4月24日水曜日

2013年のポーランド、ポズナンのスカイランタンイベント(Noc Kupały)の開催について

ポズナンのスカイランタンイベント(Noc Kupały)への参加を検討している人のためにいくつか

情報をまとめます。下記、Noc Kupałyの運営元サイトによれば、今年も開催です。

一次情報に関しては下記で確認するとよいと思います。

http://www.nockupaly.com/

翻訳サイトの日本語訳の精度が悪いので英語に翻訳して読んだほうがわかりやすいかも。

重要そうな情報をいくつかまとめておきます。




■nockupaly公式サイト情報

開催日は6月21日の夏至の日の夜。去年同様、聖ロフ橋(Most świętego Rocha)のふもとで

行われます。一次情報は下記。

http://www.nockupaly.com/noc/2013/aktualnosci/idea-nocy-kupaly

聖ロフ橋など、場所に関する細かい情報は下記に、私が地図を書いたのでご確認ください。

ポズナン観光マップ


ランタンは当日17時から購入ができます。価格は去年と同じ5zł(今年の相場だと150円くらい)。

ランタンは22時から放たれます。この辺、一次情報は下記。

http://www.nockupaly.com/noc/2013/aktualnosci/lampiony

ランタンは壊れていたり、飛ばすのに失敗したときに備えて、予め複数購入しておくことをおすすめします。

ランタンが飛び始めてから再度買おうとしても、売り切れている場合があります。

この辺は下記の記事参照。

ポズナン、聖ヨハネ祭のスカイランタン(Noc Kupały)当日の様子(前編)


下記記事で日本のことが取り上げられているようです。

http://www.nockupaly.com/noc/2013/aktualnosci/goscie-z-japonii-przy-probie-bicia-rekordu-guinnessa

英文の自動翻訳を読む限りでは、ある団体が東京にあるポーランド観光協会に興味を持っていて、

その日本からの組織がイベントに参加するとかなんとか。ちょっと意味が通らずよくわかりません。

ポーランド政府観光局のサイトは下記のようです。

http://www.poland.travel/ja

下記記事では在ポーランド日本大使館の山中誠氏(たぶんこの人)が本イベントの名誉後援者になったとか。

http://www.nockupaly.com/noc/2013/aktualnosci/ambasador-japonii-patronem-honorowym-nocy-kupaly




■航空券の手配だけはお早めに

経験上、航空券だけは早めに取っておいたほうがよいです。

値段が安い航空券は早めに売り切れてしまうからです。

行くかどうか迷っている場合、航空券の値段と日程だけは確認しておくと、

行くとなったときに調整がしやすいと思います。

今年はざっと航空券を見る限りは、帰りに2日かかる(中継地点で一泊するはめになる)航空券が

多いようなので、金曜の夜中にイベントが終わって、翌日土曜に帰るとしても、日本到着が月曜に

なる日程のものが多いです。なので、月曜日にも休みを取る必要があるかもしれません。


航空券に関しては、一番安く手に入れたいならエイビーロード、人とやり取りをせずにネットだけで

購入を完了させたいのであればスカイゲートがおすすめです。エイビーロードは複数の業者から

航空券の値段と空き状況のやり取りをメールや電話で行う仕組み、スカイゲートはネット上に

リアルタイムで購入可能な便と値段が提示されるという仕組みです。

今だと航空券の価格の他にサーチャージという燃料費が7万くらいかかるようなので、

10万の航空券なら17万くらいになる感じ。

ポズナン行きは割高なものが多いようなので、旅慣れている人なら航空券の安いワルシャワまで

飛行機で行き、さらに列車で5~6時間掛けて陸路でポズナン入りするという手もありかもしれません。

ワルシャワは治安の悪い地域もあるようなので、その点はちょっと不安がありますが。

詳しくは下記の記事をご参照ください。

ポズナンへの航空券の手配について

ポーランドでの電車の乗り方、値段、所要時間など




■宿はイベント当日が深夜になるので、できるだけ会場に近いホテルがおすすめ

ポズナンで特に治安が悪いとか怖い思いをしたことはないのですが、外国で深夜に長く歩くのは

不安という方もいると思うので、極力会場近くのホテルを手配することをおすすめします。

ランタンは暗くなる22時以降から飛び始め、24時頃終了するので、帰りは深夜になります。

聖ロフ橋会場近くだと、ノボテル・ポズナン・セントラムとかが、おすすめです。

エクスペディアというサイトを使うと、クレジットカードを持っていれば日本円で支払いができます。

もしくは、スカイゲートで航空券と一緒に申し込むと、同じ仕組みでかつ宿代が4%割り引かれます。

詳しくは下記の記事をご参照ください。

ポズナンでの宿の手配について




■両替はクレジットカードのキャッシング機能を使うのが一番お得

キャッシングというとお金を借りるみたいで日本だと嫌な響きがしますが、両替レートを考慮すると

この方法が一番合理的です。ポズナン空港を始め、街の至る所にクレジットカードでキャッシングできる

機械があるので、それを使って都度必要な額を引き出すのがよいと思います。

詳しくは下記の記事をご参照ください。

ポーランド通貨への両替について




■ポズナンの観光スポットについて

大きなところでいうと大聖堂と旧市庁舎、他地球の歩き方に書いていないところではファラ教会とか

綺麗ですよ。今年は王城も開いているはずなので、その辺を観るのもよいと思います。

詳しくは下記の記事をご参照ください。

ポズナンの観光スポット(前編)



追記:そういえば、ポズナン本駅周辺で無料WiFiが使えたはずです。ホテルも無料WiFiが使える

ところが多いです。他にも無料WiFiが使える箇所が結構あったはずなので、スマートフォンを

お持ちの方は持って行っておくといいと思いますよ。困ったときにネット検索ができるので。


2012年7月30日月曜日

聖ヨハネ祭のスカイランタンイベント(Noc Kupały)の名前について


このイベント、ポーランド語では「Noc Kupały」と呼ばれています。英語版のポスターも現地で

見たのですが、英語では「St.John's Night」となっていました。なので、正式名称はこの2つに

なりそうです。


さて、「Noc Kupały」ですが、nocは夜のことですが、kupałyってなんでしょう?これ、書店で

売っている辞書などにはどこにも載っていなくて困ったのですが、どうやら「クパーラ」という

スラブ神話の神様の名前のようです。そういえばポーランドの電車で一緒になった女性も

この祭りはキリスト教系の祭りではなくて、数百年前から続くスラブ系の祭だと言っていました。

なので、ポーランド語のイベント名を直訳すると「クパーラの夜」ってことになりますね。


一方、英語の「St.John's Night」のJohnってのはヨハネのことなので、これは直訳すると

「聖ヨハネの夜」となります。名前はどちらも違いますが、夏至の夜のお祭りという点では

一致しているようです。


ちなみに私は気が付かずに行きそびれてしまったのですが、ポーランド語で

「Jarmark Świętojański」、英語で「St.John's Fair」といういわゆる「聖ヨハネ祭」も近くで開催

されていたようです。「Lonely Planet」によると旧市場広場(Stary Rynek)でと書いてありましたが、

2012年は6月9日から6月24日までStare Koryto Wartyというランタンイベント会場の聖ロフ橋と

大聖堂へ行く橋のボレスワバ・フロブレゴ橋のちょうど中間地点あたりにある広場で開催されて

いたようです。露天で紙細工やらポーランド料理などが売られていて、路上パフォーマンスなども

開催されているようです。


ポズナン周辺観光:ヴァルブジフ


ブロツワフからさらに1,2時間電車で南にいくとヴァルブジフがあります。ヴァルブジフはとても田舎です。

英語はまず通じないと思ったほうがいいです。ポズナン、ブロツワフ以上に通じない上に観光資源も

少ないので観光の難易度が上がります。「旅の指さし会話帳 」はほぼ必須かと。

電車で一緒になったポーランド人にヴァルブジフに行く事を伝えたら「なんでヴァルブジフ?汚い街よ」

と言われました。。たしかに基本観光地っぽくなくて、物乞いもいないし、石造りの建物の屋根のレンガは

剥がれ落ちたりで、日常風景はあまり綺麗ではないかもですが、それはそれで素のポーランドの田舎が

みられてよいのではないかなと思います。

あと、ここにはポーランドで3番目に大きいクションシュ城(Zamek Ksiąź)とオスフカ地下施設(Osówka)が

あります。ブロツワフから近いので、ブロツワフ観光のついでに行くというのもありかもしれません。



・クションシュ城(Zamek Ksiąź)








城の歴史が年表形式で記載されています。




中の部屋の様子。












・オスフカ地下施設(Osówka)


ナチス・ドイツ軍によって作られた地下施設とのこと。ここ、たどり着くのかなり難易度高いです。

個人的にはホテルの人に助けてもらったほうがいいと思います。キューバスホテル(Qubus Hotel)

はおすすめです。一応教えてもらった行き方を説明すると、まずヴァルブジフには4つの駅が

あるのですが、Wałbrzych Miastoで降りてください。キューバスホテルに行く場合もここが最寄り

駅です。で、駅から行く場合は南北を貫く大通りのARMII KRAJOWEJやKOLEJOWAを道なりに

下って行くと今度は東西に横切るP.Wysockiegoという通りとの交差点にでます。ここにPKSという

バスのターミナルがあります。バス移動の起点です。これをさらにちょっと南に下ると西側の

サイドにバンくらいの大きさのバスが止まっている場所があるので、ここからグゥシュツァ(Głuszyca)

に行き、そこから6kmくらい歩くとオフスカに着くという感じです。帰りはさすがにオフスカ施設の

人にタクシーを呼んでもらいましたが、グゥシュツァ(Głuszyca)のバス停は人がいないので、

ひたすら歩くしかなく、1時間半くらいかかりました。




ということで長々と行き方の説明になってしまいましたが、なかなかよかったですよ。洞窟内は

水が流れていて、ボートで渡ったり、綱につかまりながら細い道を進んだりとちょっとした冒険

気分が味わえます。ガイドがポーランド語なので何言っているのかさっぱりわかりませんが。





そうそう、「地球の歩き方」にも書いてありましたが、寒いので上着必須です。かなり寒いです。

あと、貸してはもらえるのですが、懐中電灯もあると便利ですよ。

ポズナン周辺観光:ブロツワフ


ポズナンから2時間半から3時間くらい電車で南に行ったところ(電車賃は40zł、1000円程度)に

ブロツワフはあります。人口ベースでポーランド第4の都市ということで5位のポズナンよりもちょっと

大きい都市です。


私は聖ヨハネ祭のスカイランタン(Noc Kupały)があるからポズナンのほうが好きなのですが、観光地

単体として客観的に評価をすると、ブロツワフのほうが魅力度は高いかもしれません。その理由は

ポズナンよりも広範囲に観光資源があるので街全体が美しく見えることと、ゆったり流れるオドラ川

越しに見える景色の美しさが挙げられます。電車でポズナン大学の女子大生と一緒になったのですが、

彼女は一時的にブロツワフ大学に転籍していたそうで、理由を聞いたらブロツワフのほうが美しいから

とのこと。うーん、今思い返すとわかる気がする。たしかにブロツワフは綺麗です。ポズナンからも

近いので、もう一つどこか都市を見るなら第一候補になるかも知れません。治安もよいみたいですよ。

大都市にはどこにでもいる物乞いはブロツワフにもやっぱりいましたが、私も特に危ない目にあったり、

ぼったくられたりはしませんでしたし、ポーランドの人もブロツワフは特に危なくはないと言っていました。


街の作り自体はポズナンと結構似ています。旧市街があって、その中心に市庁舎があって、その周りが

広場になっているのはポズナンでも見た構成ですし、川の中に大聖堂島(Ostrów Tumski)があるという

のもポズナンと同じです。ただ、川沿いに観光スポットが結構あったり、川のクルーズをやっていたりと、

ポズナンのバルタ川よりもブロツワフのオドラ川は存在感があります。あと、これはポズナンになかった

特徴ですが、ちょっとお金を払うと(5zł、125円くらい)塔の屋上にいける教会が結構あります。

冒頭の写真の洗礼者ヨハネ大聖堂(Katedra pw. Św Jana Chrzciciela)も、あのそびえ立つ

ツインタワーの屋上までエレベーターでいけたはずです。



■ブロツワフの見所

ブロツワフはそんなに網羅的に見て回らなかったので詳しくガイドを書けないのですが、印象に残った

ところをいくつか。ちゃんと見て回ろうとすると2,3日かかるかもしれませんね。


・洗礼者ヨハネ大聖堂(Katedra pw. Św Jana Chrzciciela)




ブロツワフ観光の最優先順位はここじゃないかなと私は思います。真夏でも中はとても涼しいです。

信じられないくらい涼しいです。どのくらい涼しいかというと、日本で言えば真夏のパチンコ屋くらい

涼しいです。あまり入ったことないですが、あの流れ出る冷気と近しいものがあります。

中に入ると上の方から賛美歌が聞こえてきます。塔の上の方の部屋で僧侶が歌っているのでしょう。

さて、この塔は5zł(125円)くらいだったと思いますが、有料で登ることができます。簡素な

エレベーターがあり、それで登ります。





塔からの景色はこんな感じ。見晴らしはとても良いです。ただ、私は怖くてあまり見られなかった。。


・オドラ川クルーズ





たしか砂上の聖処女教会(Kościół Najświętszej Marii Panny na Piasku)の近くに乗り場があったはず

です。料金は25zł(625円)で1時間。私は動物園に行って戻ってくるコースでしたね。写真の小学生

たちは動物園で降りてました。


・砂上の聖処女教会(Kościół Najświętszej Marii Panny na Piasku)


旧市街(Stare Miasto)から大聖堂島(Ostrów Tumski)に行く途中の小島にある教会。


・ブロツワフ大学(Uniwersytet Wrocławski)


旧市街(Stare Miasto)北部にあります。石造りの建物は歴史があってとても綺麗です。中は一部

博物館になっていて、お金(12zł、300円くらい)を払うと入れます。そして屋上にも行けます。








屋上の4つの角にある像はそれぞれ知恵とかなんかそんなのを司る神とかだった気がしますが、

解説の学芸員の人もポーランド語でしゃべっていたのでよくわかりませんでした。

あと、東経17度線がちょうどブロツワフ大学を通っているらしく(ちなみに0度はロンドンのグリニッジ

天文台)、その線も施設内に敷かれていました。


大学近くにあった安い食堂。学食かなぁ。。砂糖の粉がついているこのドーナツっぽい食べ物は

美味しかったです。


・マリー・マグダレナ教会(Kościół Św Marii Magdaleny)



ここも5zł(125円くらい)払うと屋上に行けます。場所は旧市場広場(Stary Rynek)の近く。

ツインタワーの屋上には2つの塔を渡す橋があります。怖くてろくに景色も見ずに帰りました。。


・パノラマ・ラツワヴィツカ民族博物館(Racławice Panorama)


旧市場広場から東に行ったところにある、円筒状の建物。入ってみて理由がわかりましたが、

建物の壁一面はパノラマの巨大な一枚絵になっています。入場料は25zł(約625円)と一般的な博物館

入場料の5złと比べてだいぶ高いですが、納得の迫力。ロシア軍と戦って勝利した時の様子を描いた

絵のようです。パノラマ絵を見ているときに無料で貸し出してくれる音声ガイド、なんと、

日本語があります!ポズナン、ブロツワフ含めて日本語のガイドを聞いたのはここだけです。

綺麗な発音だったので多分日本人が読んでいるんじゃないでしょうか。


・遊園地(Luna Park)


パノラマ・ラツワヴィツカ民族博物館よりもさらに東に行ったところで偶然見つけた遊園地。

ポーランドではLuna Parkと呼ぶようです。言葉は悪いですが、日本では見かけないレベルのしょぼさ

が気になって、つい入ってしまいました。東京で言うあらかわ遊園をさらに簡素にした感じで、すべての

アトラクションはすぐにたたんだり、移動できたりするような作りになっています。入場料はなしで、

乗り物ごとにチケットを買う仕組み。一つ8zł(約200円)が相場でした。





■ブロツワフのランチ

これも、網羅的に回ってないのでちゃんと紹介ができないのですが、旧市場広場(Stary Rynek)や

ショッピングセンターにいろいろレストランがあったので、そのへんで探すのがよいのではないでしょうか。


旧市場広場近くのレストランでピエロギを食べました。餃子のような感じですが・・餃子のほうがおいしい。。


ショッピングセンターになぜか寿司屋がありました。40zł(約1000円)くらいと値段は高め。緑茶の器が

なぜか抹茶のような広い器だったり、寿司の酢が甘めだったりとつっこみどころはあるものの、

日本食再現度は高かった気がします。