ポーランドで使われている通貨はユーロではなくズウォティ(zł、またはPLNと表記)です。
2012年6月現在だと1złは25円くらいです。
ドルとかユーロならどこでも両替できますが、ズウォティっていう日本ではマイナーな通貨を一体どこで
どう両替するのがよいのだろうと旅行前ちょっと悩んだので情報を記載しておこうと思います。
主な方法としては
1,日本の両替所で両替をする
2,ポーランドの両替所(kantor)で両替をする
3,ポーランドのクレカのATMでキャッシングをする
がありますが、結論としては3番のクレジットカードでのキャッシングを断然おすすめします。
1,日本の両替所で両替をする
海外での両替がどうしても不安な人は、日本でズウォティに両替できなくもないです。
Travelexといういろいろなところにある(東京なら新宿や渋谷にもある)両替所では
ズウォティの取扱もあるそうです。
ただし、レートが最悪。Travelexのサイトによると、2012年6月20日前後の相場で、1zł両替するのに
約29円かかるようです。これは当時の為替相場の23.50円前後と比較してももちろんのこと、
後述するクレカのキャッシングの約24円や、ポーランドの両替所(kantor)の25円と比較しても
べらぼうに高いです。余程の理由がない限りは日本でズウォティに両替をすべきではありません。
2,ポーランドの両替所(kantor)で両替をする
クレカをどうしても使いたくないという人はこの方法がベターかも知れません。
日本で両替所はあまりみかけないので、ポーランドでそもそも両替所が見つかるのか不安になる
かもしれませんが、私が実際にいったポズナンとブロツワフでは、誇張なしに日本のコンビニと
同じくらい大量にありました。おそらくワルシャワやクラクフでも同じ事でしょう。
当時のkantorでの実際の相場はこんな感じ。
▼ブロツワフの街中のkantor(2012/6/18)。左の400.00が日本円→ズウォティへの変換相場。
10000円→400złに変えられるという意味ですが、1000円でも両替はできます。
▼ポズナンの街中のkantor(2012/6/22)。これも左の4,0095が日本円→ズウォティへの変換相場。
こちらは100円→4.00złに変えられるという意味です。まぁ表記はkantorによっていろいろあるということです。
いずれも私が旅行をした2012年6月20日前後のズウォティのkantor相場は25円といったところでした。
kantorで両替をしたい時は次のようにいえば良いです。
ジンドーブレ (こんにちは)
フツェ ヴィミェニチ ヴァルテ (両替お願いします)
両替所で英語が通じるか試してはいないのですが、ポーランドは日本と同じくらい英語が通じないので、
最低限ポーランド語の会話帳を持っておくと安心です。おすすめの本は別の記事でもまとめましたが、
「旅の指さし会話帳」というのがおすすめです。旅行中はかなりこれに助けられました。
3,ポーランドのクレカのATMでキャッシングをする
私が一番おすすめしたいのはこの方法です。簡単な上に両替にかかるコストも相当安いです。
これまた日本のコンビニと同じくらいそこら中にあるクレジットカードのATMにクレカを入れたら、
後は流れでお願いします、な感じで簡単にズウォティを引き出せます。
▼ポズナン空港のクレカATM。まずはここでお金を下ろすといいと思います。
▼操作盤はこんな感じ。右側にある赤いボタンがキャンセルで、緑のボタンが決定ボタンだと覚えておけばOK
私が使ったATMはすべて500zł(12500円くらい)が一度に下ろせる最高金額でした。
一つ、ちょっと不安になるかもしれないのは、ATMで下ろしたタイミングではレートがわからない
ところですが、実際に帰国して計算をして、ポーランドのkantorよりも得なことがわかったので、
それを載せたいと思います。
■クレカによる両替の相場の実例
まず、条件として、私はVISAのビュー・スイカカードを使用しました。
下ろしたのは合計1200zł(kantor相場で30000円)で
6/16 500zł
6/18 500zł
6/21 200zł
のように下ろしました。
結果的には利息込みの金額で28914円でしたのでkantor相場で25円のときに、
24.10円で引き出せていたことになります。
ビュー・スイカカードに関してはキャッシングの年利は18%で、
海外キャッシングに関しては1回で支払う場合、固定で1.57%の金利がかかるようです。
つまり6/1に下ろしても6/30に下ろしても金利は一定。
私の例だと、6月中にキャッシングをしたものは6/30に締めがあって、
8/6に支払いでそこまでの金利が固定で1.57%ということです。
ちなみに国内でキャッシングを申し込んでなくてもこの海外キャッシングの仕組みは使えます。
また、両替の相場は下ろした当日の相場が使われるので為替変動のリスクも無いです。
ということで、ズウォティへの両替はクレカによるキャッシングが一番お得なことがわかりましたが、
実はもうちょっとだけ得をする方法があります。
■クレジットカードのキャッシング利用分を前払いすることで、さらに金利を少なくできる
このATMにクレカを入れてズウォティを引き出す行為は、あくまで「キャッシング」です。
私もポズナンにいたときはクレカで外貨を買っている気分で引き出していたのですが、
あくまでキャッシングなので、当然金利がかかるのです。
先程の例で、私は6月に使用したキャッシングに関して、そのまま何もしないと8月6日までの
金利を支払うことになるわけですが、それってもったいないじゃないですか?
そこで、クレジットカード会社(私の場合はビュー・スイカカードお客様センター)に連絡をして、
海外キャッシング利用分を先払いする旨を伝えると、その日付の金利で計算をしてくれるので
1.57%よりもさらに金利が安くなります。
実は上記で上げた28914円というのは先払いの連絡をせずに8/6に満期の金利1.57%を支払った
場合の値段でした。実際には私は6/27に連絡をしているので28550円(1złあたり23.79円)で
1200złを引き出せていたことになります。
今回、ちょっと複雑な話だったので、わかりやすく平均レートで記載をしたのですが、
それぞれの引き出し日のクレカによる両替レートとfxレートを比較しても
0.20円くらいの差しかなかったので
クレカのキャッシングによる両替は相当効率がいいなと思いました。ということで、下記まとめ。
■まとめ
・ポーランド通貨ズウォティへの両替はクレカによるキャッシングがお得
・帰国時に海外キャッシング利用分の前払いを申請することでさらに金利分を安くすることができる
・今回上げたそれぞれの方法で1200złを実際に引き出すと下記のようになる。
クレカ利息なしは理論上最低値なので参考として記載。
1200zł引出金額 | 1złあたり | |
国内両替所 | 34,800 | 29.00 |
ポーランド両替所(kantor) | 30,000 | 25.00 |
クレカ利息なし | 28,468 | 23.72 |
クレカ満期利息込 | 28,914 | 24.10 |
クレカ今回利息込(前払い) | 28,550 | 23.79 |
説明が非常に分かり易くて為になりました。
返信削除あと、これっポーランドに限らず他の多くの国でも使えるテクニックですよね?
そうですね。この旅行の後、韓国に旅行に行った時も同じように
削除空港でクレジットカードのキャッシングの方法で現地通貨を
引き出したので、クレジットカード対応のATMさえあれば、
他の国でも使える方法だと思います。
韓国旅行の時のレートは特に計算はしなかったのですが、
このポズナン旅行の一件で、クレカのキャッシングによる
両替効率が圧倒的なことがわかってしまったので、今後も
この方法を第一選択肢にすると思います。
クレジットカードは普通にVizaで大丈夫ですか?クラクフの空港でも出来ますよね?今度一人でクラクフとワルシャワに行く大学生ですが、海外が初めてなのでかなり不安です。
返信削除VisaかMasterなら問題ないと思いますよ。
削除ちなみに私が本記事で実際に両替をしたのはVisaのビューカードです。
クラクフとワルシャワには私は行ったことがないのですが、
その2つの都市は、私が行ったポズナンやブロツワフよりも大きな
都市なので、まず問題ないと思われます。
もしどうしても気になるなら、日本円の現金をいくらか持っていけば、
最悪そこら中にあるKantor(両替所)でも、両替できますが、
クレジットカードの通貨引き出し機も、日本では想像できないくらい
たくさんあるので、問題ないのではないかと思います。
ありがとうございます。帰国時にクレジットカード会社に電話して前払いしてくれるよう頼みます。大変参考になりました。明後日から行って来ます。
削除ありがとうございます。帰国時にクレジットカード会社に電話して前払いしてくれるよう頼みます。大変参考になりました。明後日から行って来ます。
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