ポーランド16県の一つ、ヴィエルコポルスカ県(wielkopolska)の県都ポズナン(Poznań)は
ポーランドで5番目に人口の多い都市(ブロツワフに次ぐ規模)。商業都市として有名なようです。
街並みがとても綺麗で、見所のある建物も多く、博物館もたくさんあるので、最低でも2日間は
観光出来るだけのスポットがあるなというのが行ってみた感想です。ただ、「地球の歩き方」には
ページ数の関係でわずか3ページしか観光情報がないという不遇な扱いを受けているので、補足すべく、
見所を優先順位順に紹介したいと思います。観光スポット自体は旧市場広場付近に集中している
感じなので、時間のない人は旧市場広場(特に旧市庁舎)とポズナン大聖堂を見ればよいと思います。
各観光スポットの詳しい場所は、別記事の「ポズナン観光マップ」を参照してください。
■ポズナン観光スポット
1,旧市場広場(Stary Rynek)
ポズナン観光の第1優先順位は間違いなくここになると思います。旧市庁舎を中心に、博物館、教会等、
観光資源が周りに集中しています。広場は色とりどりの建物に囲まれ、まわりにはたくさんの
レストランがあります。ということで、広場付近の観光スポットから紹介。
1-1,旧市庁舎(Ratusz)
まずはこの旧市庁舎。中は歴史博物館になっているようで、いろいろ展示物が飾られていました。
そういえば、ポズナンでもほとんど見かけなかった日本人をここでだけは数人見かけた気がします。
観光の目玉は毎日正午に時計の上で開催される機械仕掛けの2匹のヤギのど突き合いです。
・・・うーん、まったくわかりませんね。。時計の上に2匹のヤギがいるのですが・・ズームもないiphone
のカメラではこれが限界。。そういえば、これは聖ヨハネ祭の翌日に撮影したものですが、数人の
日本人の撮影クルーがかなりの重装備でこれを撮っていた気がします。やっぱりランタンを撮りに
きたのだろうか。
1-2,王城(Zamek Królewski)
「地球の歩き方」に記載はないのですが、旧市場広場周辺の観光スポットの2位はこれになると
思います。位置は旧市場広場をちょっとだけ西に行った小高い丘の上にあります。
一際大きなこの王城は13世紀の後半に建てられたものとのこと。
実は私が行ったときは建て直している最中で、外から眺めることしかできなかったのですが、
中には応用美術の博物館(Muzeum Sztuk Użytkowych)があるようです。応用美術ってなんだろ・・
写真の通り、予定の変更がなければ建て直しは2012年9月30日に完了するようなので、来年以降に
聖ヨハネ祭に参加される皆さんはご覧になれると思います。
1-3,ファラ教会(Kościół Farny)
これも「地球の歩き方」には教区教会と地図に書かれているだけなのですが、重要スポットだと思います。
場所は旧市場広場をちょっと南に行ったところにあります。
赤を基調としたこの教会は17世紀から18世紀にかけて、約80年もの期間をかけて建てられたもの
だそうです。バロック建築というらしい。ここの目玉は中にあるパイプオルガンだそうです。
F.Ladegastという人が作った有名なオルガンとのこと。
この建物の美しさはとても印象的だったものの、パイプオルガンの件は全く認識しておらず、
音色を聞きそびれてしまいました。ホント日本のガイドブックにも王城とこのファラ教会は入れて欲しい。。
「Lonely Planetのポーランドガイドブック」にはきっちりこの3つが旧市庁舎、王城、ファラ教会の順で
記載されていました。これは観光した私の肌感覚とも一致しているので、英語がすらすら読める人に
とってはいい本だと思います。
いろいろ調べたら、ファラ教会のホームページがあるようで、ここでオルガンの音色は聞けますね。
http://www.fara.archpoznan.org.pl/
現地でオルガンの音色がいつ聞けるのか、私はわからないのですが、ホームページに書いてある
ミサの時間に行けば聞けるかもしれませんね。
ここから下の4つは旧市場広場にあるのでここで紹介はしますが、時間があればみればよいという
感じです。というのは建物それ自体に惹きがあるわけではなく、展示物が中心となるので、
ポーランド語(や英語)がわからない旅行者(もちろん私も)にはちょっと魅力が伝わりにくいのです。
1-4,ヴィエルコポルスカ蜂起博物館(Muzeum Powstania Wielkopolskiego)
旧市場広場の中心には旧市庁舎をはじめ、いくつかの建物があるのですが、
この建物は西端にあります。
第1次世界対戦後、ドイツに対して独立を求めて戦ったときの軍服や兵器が展示されているようです。
うん、そんな記憶がかすかにある。。
1-5,ヴィエルコポルスカ軍事博物館(Wielkopolskie Muzeum Wojskowe)
一体蜂起博物館と何が違うのかという感じですが、どうやら11世紀から現代に至るまでの
ポーランドにおける戦いで使用された兵器が展示されているようです。たしかにどっちも武器があった
気がする。場所は旧市庁舎の裏に隣接した建物。月~木の平日は閉まるのが15時と短いので注意。
1-6,考古学博物館(Muzeum Archeologiczne)
ここは私は行きそびれたのですが、複数の観光資料に記載されていたので掲載。元々はゴルカ宮殿
(Pałac Górków)という16世紀の建物だったもので、今は考古学博物館として旧石器時代とかずっと
昔の先史時代のポーランドのものや、エジプト時代のコレクションなどが展示されているそうです。
場所は、旧市場広場の南東の角にあります。入り口と反対側にある上記のルネッサンス時代の
石の扉が有名なようです。
1-7,楽器博物館(Muzeum Instrumentów Muzcznych)
ここも私は行きそびれてしまったのですが、笛やらピアノやら数百もの楽器を貯蔵している
博物館のようです。場所は旧市庁舎の向かい側の建物の一角のようです。
2,大聖堂島(Ostrów Tumski)
旧市場広場(Stary Rynek)の東側、ボレスワバ・フロブレゴ橋(most Bolesława Chrobrego)を
渡ったところにその小島はあります。大聖堂がある小島のことをOstrów Tumskiと呼ぶようで、
ブロツワフもやっぱり同じ名前の小島に大聖堂があったのですが、なにか理由があるのですかね。
軍事的な守備力増加のために配置しているのか、それとも神聖なものは小島におくとかの宗教的
理由なのか。ここも「地球の歩き方」の地図に載っていない割に、旧市場広場から距離があって、
道がわからないと迷うので、現地で地図を手に入れる(かこの地図をプリントアウトする)ことを
おすすめします。見所はもちろん大聖堂ですが、時間があるならちょっと北にある大司教区博物館
に行ってみるのもよいかと思います。
2-1,大聖堂(Katedra)
旧市庁舎と並ぶポズナンを象徴する建物。10世紀に建てられたポーランド最古の大聖堂とのこと。
見所は、もちろん建物なのですが、中に10世紀のできた当時のまま残されている墓所(3zł、75円くらい)
が地下にあるので、それを見てみるとよいと思います。以下画像をいくつか。
司教の銅像?
2-2,大司教区博物館(Muzeum Archidiecezjalne)
大聖堂をちょっと北にいくとあるのがこの博物館。
ポズナン最初のハイスクールであるLubrański Academyの敷地内にあるようで、
中には12世紀前半からの宗教芸術品の数々が展示されています。
階ごとに緑の部屋、赤い部屋などに分かれていて、金ピカの美術品とかいろいろありました。
入場料は「Lonely Planetのポーランドガイドブック」には6zł(150円くらい)と書いてありましたが、
値上げしていたようで8zł(200円くらい)かかりました。さらに写真撮影をする場合は16zł(400円くらい)
追加でかかります。あんまり写真取らないのにここだけやけに多いのは元を取ろうと頑張った
せいです(笑)。
観光の時間がない人はここで挙げた旧市場広場と大聖堂島を中心に回ればいいと思います。
次の中編ではもう少し時間に余裕がある人向けに他の観光スポットを紹介しようと思います。
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